アルバムはアーティストの一部

僕は音楽が好きだ。聴くのも好きだし楽器をやるのも好きだし歌うのも好きだ。けど、僕の好きは音楽の浅いところしか感じ取れていないのだと思う。

僕は今まで曲を聴く時、アーティストの曲全てをシャッフル再生して聴くことが多かった。もちろんある曲が聴きたいってなったらそれを再生する訳だけど、基本的にはあのアーティストが聴きたいってなって、そのアーティストの曲をランダムで流す。そして最近思うのはアルバムの順番通りに曲を聴くのはただ曲を聴くよりもアーティストの事を知れるのだなということだ。

アーティストはアルバムを作る時、どの曲をどの順番で組み込んでいくのか、曲と曲の間はどれくらいの空白を置くのか、など色々な事を考えて作るのだろう。それをアルバムの順番通りに聴くと感じられるのだ。アルバムはその曲順で流す事で1つの作品として成り立つ。それはアルバムがアーティストの一部である事を示していると思う。今までそんな事も考えずにただ曲を聴き流して来た事は愚行であり、アーティストに対して不躾な行為であったと反省すると同時に、新たな音楽の楽しみ方を知った事に喜びも感じる。これだから音楽は良い。音楽を楽しむ事にゴールはないと感じる。