世の中から消えてなくならない人種差別について みんな人間なんだよ

先日、テニスプレイヤーの大坂なおみ選手がTwitterに投稿したメッセージが話題になった。メッセージは、黒人男性が警察に銃撃され亡くなった事件への抗議として、参加中の大会に出場したくないというものだ。(メディアのせいで大会を棄権したと勘違いされているが実はそうではない。実際、彼女は大会に出場し、決勝戦まで駒を進めている。)

 

黒人差別はアメリカをはじめ世界中で大きな問題となっている。差別の対象は黒人だけではない。アジア人も一部の国では差別される。欧州で行われるサッカーではしばしばつり目のジェスチャーをしてアジア人を指す時がある。人種以外にもLGBTといわれるマイノリティも差別の対象にされる。

 

そんな中世界では段々と多様性を認めよう、差別をなくそう、という動きになっているのも確かだ。ただ、僕は思う。

「多様性を認めるのも重要だけど、差別されているのは全員が同じ人間だ」と。

 

100人いれば100人違った思想や文化を持っていて、それらを多様性として認めることで差別をなくす。もちろん正しいと思うし、それが全員出来ればよいことだと思う。ただ、人間は自分が周囲と異なるのを嫌がるものだし、異なる人間がいればその人間を排除したくなるものだ。歴史を見ればわかる。多様性を認めると言葉でいうのは簡単だけど、難しい。ならば全員が人間で自分も周囲もその点では同じと思えば良いのではなかろうか。多様性ではなく全員が同じなのだ。これは反対のことを言っているようで、とらえ方が異なるだけで、言いたいことは一緒だ。人種、性別、出身地といったカテゴリーで分けられているものを一段上の階層に上ることで、人間という一つのカテゴリ-に全人類を含む。その発想を全員ができるようになれば差別なんてしょうもないものだし、なくなるのではないかと思う。

 

貧困層に黒人が多い→貧困層は犯罪率が高い→黒人の犯罪率が高い→黒人差別

というような問題もあり、上記のマインドを持つだけで、世界の差別が完全に無くなるとは思わない。ただ、そのマインドをもった人が増え、それが色々な場面で影響を及ぼしてくると世界から差別がなくなることにつながるのではないかと僕は思う。

 

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