国債発行って問題ないの?

政府の予算は税金でまかなわれている。消費税とか所得税とか法人税とか。予算は社会保障だったりに使われるわけだけど、その予算が足りないってなったときに発行されるのが、国債だ。発行された銀行は民間の金融機関を通して、日銀に渡り、日銀は日本銀行券を刷る。

え?お金が足りないからってお金刷っていいの?と思うかもしれない。そういう人に勘違いして欲しくないのが、日本銀行券はそのものに価値があるのではなく、国債が価値を保証しているということだ。日銀が刷った一万円札自体に一万円の価値があるのではなく、政府が後で返しますよと発行した国債一万円分に保証されているだけである。ちなみに国債が発行され始めたのは1964年の東京五輪の後、五輪不況と言われる時に税収が減り当時の総理大臣田中角栄国債で予算をまかなうとした時だ。

ん?それじゃあ政府が返せなくなることってあるの?って思う方は正常だと思う。残念ながら、日本は借金の国債返済の為に国債を発行しているのが現状だ。今の日本はまだ国債の返済ができるって信頼されているから国債自体に価値があるけど、これが日本って本当に返せるのか?って世の中から思われたら国債の価値はなくなる。そうすると日本銀行券の価値も当然無くなる。日本は少子化がこれから進んでいき、高齢者が増えていくから社会保障費は増えていくし、働き手も減るから税収は少なくなっていく。そうすると予算が足らなくなってまた国債を発行することになる。どう考えても悪循環なのは間違いない。

 

では日本は信頼度が落ちて、近いうちに国債は破綻(デフォルト)するのか?

僕は今すぐにそんなことは起こらないと思う。理由は2つある。

1つ目は日本の政府は資産があるからだ。借金が多い日本は多くの資産も持つ。しかも換金が可能なものが多い。H30年の資産670兆の内、現金・預金47兆、有価証券118兆、貸付金112兆、出資金74兆は換金が可能である。資産を売却し現金を取得し、負債を返せる。

2つ目は日銀が国債を無制限で買うとしているからだ。日銀が国債を買ってくれるならあとで最終的に売れるでしょと思って、みんなが国債を買っているうちは問題ないはず。

けど、正直いつデフォルトが起こるかなんてわからないと思う。コロナウイルスの経済への影響がいつまで続くかなんてわからないし、今後も予想だにしない事が起きるかもしれない。そのたび国債発行しましょうは根本的な解決になっていないと思うし、永遠に続けられる対処法ではないと思う。もしかしたら円の信頼がなくなって、日本では円とは違う尺度となるものが使われるようになるのかもしれない。仮想通貨とか?とりあえず、国債は安心とか日本は大丈夫とかそういう甘い考えは辞めた方がいいと思う。