相手の気持ちになって考えられていると思っていたけど、、、

相手の気持ちになって考える事は大切だ。どんな時も。自分はそれができる人間だとずっと思っていた。人から相談されることも多かった。親身に相談に乗ってくれると周りの人から評価を受けているもんだと勝手に思っていた。けど、そんなことは無かった。逆だった。相手が言われた事に対してどう思うか真剣に考えていないから、人に気を使って優しいアドバイスをするのではなく、辛辣なアドバイスが出来てしまう。それを求めている人から相談される事が多いだけだった。

ある人をものすごく悲しませてしまった。自分にとってこの1年間すごく大切であった人。その人に気を遣って今日いきなり僕は報告をした。それがベストだと勝手に信じて。けど、そんなことは無かった。彼女はすごく傷つき悲しんだ。ごめんと言ったらもう謝らないでと言われた。立場が逆だったらどう?とも言われた。全て彼女の言い分が正しかった。彼女はとても悲しんでいた。そんな時僕は何を言えばいいのか分からずただ黙っていた。

現実的に考え論理的な解決策を提案するだけで全て解決するわけではない。感情という論理を超越したものが存在しそれとうまく共存していかなくてはいけない。電話先の彼女の事も考えずにそんな事を冷静に分析している自分がまた嫌いだった。いつからこれ程感情よりも論理的になってしまったのだろうか。これが大人になるという事なのだろうか。それなら僕はずっと子供のままでよかった。そっちの方が楽だった。

今僕に出来る償いは、彼女が納得するまで寄り添う事、そして、彼女に言った嘘が数年後本当の事になるように邁進する事だ。

そしてここで誓う。もう二度と同じ過ちを犯さない。