ライブドアとフジテレビの騒動はなんだったのか お金とか経済の勉強をしないといけない

2005年5月、当時ITベンチャー企業であったライブドアがフジテレビを乗っ取ろうとしているなんて騒動がありました。当時の僕は8歳とか? 正直まったく覚えていません。最近経済とかお金とか勉強している時にライブドアとフジテレビの騒動がどういうものなのかを理解出来ることがあったので記録に残そうと思います。

 

今は、フジサンケイグループがフジテレビグループとか産経新聞グループ、ニッポン放送グループを抱えていますが、当時は、フジテレビはニッポン放送の子会社でした。

鹿内信隆氏が1954年に日本放送を設立し、その後にフジテレビと産経新聞を子会社として設立しました。しばらくの間、鹿内財閥がそのグループの経営を行いますが、フジテレビ内部でクーデターが発生します。フジテレビは鹿内一家をクーデターで追い出した後、時代の流れと共に成長していき、親会社のニッポン放送よりも影響力を持つようになっていきます。そんな中フジテレビは上場をします。子会社が上場する場合、親会社は上場している必要があるというルールの為、結果的にニッポン放送も上場することになります。現状で何が起きているのか。それは子会社のフジテレビの方が親会社のニッポン放送より株価が高いという状況が生まれます。上場すると誰でも株を買うことができ、株主になることができるようになるわけです。つまり、フジテレビの親会社である日本放送の株を買うことで、本来の価値より低い価格で子会社であるフジテレビの経営に関われる、過半数でも株を買ったらフジテレビの経営ができるようになれるということです。親子を入れ替えられれば良かったのでですが、派閥争いなど色々あり、出来ませんでした。この不思議な状況に投資家は気づいてはいましたが、財閥が設立したニッポン放送グループを買って経営しようなんて恐ろしいことをする人はいませんでした。それをやろうとしたのがライブドアの社長堀江貴文氏です。ライブドアははじめこそIT企業でしたが、基本的には投資をうまくして大きくなっていった会社とされています。彼はニッポン放送の株式を買う際もリーマン証券を使って多額の資金を調達し、ニッポン放送株を買い占めようと企てます。ニッポン放送は湾岸ラジオを設立することで自身のフジテレビへの影響力を減らし、また自身の事業を子会社に売ることで自身の価値を下げます。そうすることでニッポン放送の株を買い占めてもフジテレビの筆頭株主になれず、価値もない状態にしたのです。結局堀江氏が買った日本放送の株をフジテレビに売却し騒動は落ち着きます。その後彼は資金調達の際、粉飾決算があったとされ捕まります。この逮捕には意見が多く検察の独断で捕まったなんて話もあります。本当かは分かりません。

 

この騒動、最終的にはよくわからないITベンチャー企業がフジテレビを乗っ取ろうとしたなんて怖いというようなイメージで終わっている方が多いとは思いますが、そうではありません。問題なのは、堀江氏は何も悪いことをしていないということです。資金調達に関しては不明点が多いですが、少なくともニッポン放送の株を買い占めることに関しては法律的に何も問題がありません。本来はニッポン放送とフジテレビの経営体制のあり方にフォーカスされるべきなのです。なぜこのような親子の関係になってしまったのか。それは多くの日本企業のコーポレートガバナンスの認識の至らなさが原因であると投資家の村上世彰氏は言います。コーポレートガバナンスとは会社は株主のものであり、会社の利益は投資や株主への還元に当てられるべきである、会社の上場は信用のためではなく資金調達のためである、というようなもので、その認識が日本企業の経営者にはないと彼は言っています。さらにそれが意味するのは日本企業の価値は上がっていかずにこのままだと世界から日本企業はおいていかれる可能性があるということも彼は主張しています。

 

僕は、この騒動や自分がお金や経済に無知であることを踏まえ、日本の教育にお金や経済などを入れるべきだと考えます。その知識が無い状態で社会人になると社会で起きている事を正しく認識できなくなる。教科書的な学習だけでなく、より実用的な学習を、それが難しいなら少なくともそれを学ぼうと思えるようなきっかけを与えるような環境が必要があると感じます。

 

最後に、僕がこの騒動を知ったのは、オリエンタルラジオの中田さんがYouTubeでやっているYouTube大学というものがきっかけです。面白いのでよく見ています。これからもいくつか共有していきたいと思います。